------------------------------------------------------------ μ-Chat for Perl Ver. 0.18-beta5 [1998-07-16] Copyright(c) 1997-8 by TAKu ------------------------------------------------------------ ■はじめに    μ-Chatは、CGIを利用したWeb Chatシステムです。Perl 4.036以上   またはJPerl 4.036+1.4で動作します。UNIX系サーバではNCSA、   apache、Windows系ではIIS3/4で動作を確認しています。   漢字コードの変換のために、nkfまたはjcode.plが必要です。 ■μ-Chatシリーズについて  ・μ-Chat [Perl版]    配布ファイルが実質1個だけであり、運用時に必要なデータファイルも   1個だけで管理しやすい。特に速いというわけでもなく、負荷が小さい   というわけでもないが、導入・管理がかなり楽になっています。  ・μ-Chat Pro(仮称, 未完成)    μ-Chatに認証機能や簡易伝言板機能などをつけたもの。μ-Chatに   比べると、データファイルの数も多く、設定が必要な項目も多いので、   WebやCGIの管理になれた人向けだと思います。  ・μ-Chat Fast(仮称, 未完成)    μ-Chatを、機能はそのままに高速化したもの。PerlではなくCで   コーディングしてあるため、かなり軽くなると思います。また、   UNIXサーバでは、共有メモリを利用したり、DBMを利用することで   さらなる高速化ができると思います。  ・μ-Chat Server(仮称, 未着工)    μ-Chat Serverをサーバマシン上で起動したままにしておいて、   クライアントはCGIを通してサーバとデータの送受信を行うというもの。   CGIの起動やファイルのアクセスなどのオーバーヘッドが軽減されます。  ・μ-Chat Center(仮称, 未着工)    μ-ChatなどのWeb上のチャットの参加者情報や最新の発言を収集して、   一つのページにまとめて表示するというもの。登録してあるものの中から   「参加者が○人〜○人」という条件で検索できるので、単なるチャットの   リンク集よりも強力な機能を提供できます。  ・Chat Monitor(運用中→http://www2b.biglobe.ne.jp/~taku/cgi-bin/chatmon.cgi)    μ-Chat Centerが常時データを収集するのに対して、Chat Monitorは   ユーザの要求に応じて必要なチャットの状況だけをリアルタイムに集めて   くるもの。複数のチャットの常連になっている人には便利でしょう。   μ-Chatだけでなく、ゆいちゃっとなどにも対応。 ■設置方法    本バージョンは、CGI本体とデータファイルの2個のファイルだけで動作   するため、専用のディレクトリを準備する必要はありません。       以下、設置ディレクトリをcgi-bin、CGIのファイル名をtestchat.cgi、   データファイルをchat0001.datとします。ただし、cgi-bin以下にある   CGI以外のファイルをWWW経由で参照できる場合(これは、ほとんどの   サーバにあてはまります)は、データファイルのファイル名を推測   しにくいものにすることをおすすめします。また、サーバのOSはunixで、   jcode.plを使用するものとします。    jcode.plがサーバ上にも手もとにもない場合は、μ-Chat HPからダウン   ロードしておきます。    正式運用することが決まっていれば、μ-Chat HPでchatcodeを登録して   おきます。テスト運用や動作テストの場合は登録の必要はありません。    (1) mu-chat.cgi、jcode.plと同じディレクトリにデータファイル   (空っぽのファイル)を作成します。Windowsであれば、右クリック→   新規作成→テキスト文書→(ファイル名としてchat0001.datを入力)と   すればOKです。    (2) エディタでmu-chat.cgiを開きます。1行目に「#!/usr/local/bin/perl」   と書いてあります。PerlのCGI設置経験のある方は他のCGIと同様に指定   してください。この行は、perlのパスを指定するものですが、不明な場合は   とりあえずそのままにしておくか、サーバ管理者に問い合わせて下さい。       「■System」では動作に最低限必要な設定します。$chatcodeは、   あらかじめμ-Chat HPで登録しておいたchatcodeを記入します。   未登録の場合は、undefinedのままにしておいてください。   $cookienameはCookieを区別する名前を指定します。同じディレクトリ   以下に複数のμ-Chatを設置する場合、それぞれ異なる名前にすると   Cookieも別々に保存され、同じ名前にすると共用することになります。   $datafileは、ここではchat0001.datです。$locktypeはlinkのままに   しておきます。「symlink失敗」のメッセージが出る場合は、fileに   変更してみてください。   $lockfileは、lock用のファイル名を指定します。   lockファイルを置くディレクトリに対して書き込み権限が必要なので、   一般にはlockというディレクトリ(パーミッションは777)を作っておいて   「./lock/mu-chat」などと指定します。もちろん、複数のmu-chatを設置   する場合には異なる名前にする必要があります。$codetypeは漢字コード   の設定です。EUCでの運用がベストなのですが、漢字コードの変換方法が   よく分からない場合はShift JISで構いません。$code_converterはjcodeの   ままにしておきます。$jcodeにはjcode.pl(またはjcodeLE.plなど)の   位置を指定します。$server_typeはunix、$perl_typeはperlです。   $encode_typeは、とりあえずfastにしておきます。リロード時に自分の   名前が化ける場合にslowにしてみてください。$timezoneと$ENV{'TZ'}は日本   国内のサーバにおいて日本時間で運用する場合は、そのままで構いません。   国外のサーバを利用する場合は、$ENV{'TZ'}を書き替えます。      (補足:サーバOSがWindowsの場合)   $locktype ... fileにします。   $lockfile ... CGIを置くディレクトリにCGI実行時に書き込みできる場合が          多いので、「./mu-chat.lock」としても構いません。    続いて「■Basic」があります。この部分は変更しなくても動作に支障は   ありませんが、運用時にはきちんと設定してください。$owner_keyは、   管理者用のパスワードです。設定変更時などに必要です。デフォルトのまま   使わないで、必ず別のものを設定し、基本的に他人には教えてはいけません。   また、dial-up接続やmailのパスワードと同じものを指定するのはセキュリティー   上危険なのでおすすめできません。$owner_nameは管理人の名前です。   ログの最後に表示されるだけですが、きちんと設定して下さい。   $owner_addressは、管理人の名前にリンクを張るだけでなく、チャットの   情報としてクライアントに送信されます。$owner_homeは、単に発言欄の   上の「Home」のリンクになるだけです。$endurlは、チャットを退室した   後のジャンプ先URL先を指定します。標準ではコメントになっているので   無効です。(有効にするには、行頭の#を外してください。)$chat_name   は、チャットの名前です。発言欄の上に表示されます。TAGが使えます。   $chat_titleは、ページのタイトルとして、ブラウザのタイトルバーなどに   表示されます。ここではタグを使ってもそのまま表示されます。   %nicknameはニックネームの設定です。これは後述します。そのままで   構いません。%CONFIGは、見かけに関する設定です。背景や文字の色が   決まってるのであれば設定します。Web上から管理人専用コマンドで   変更することもできます。    最後に「■Advanced」がありますが、ここでは省略します。    (3) mu-chat.cgiの修正が終わったら、testchat.cgiという名前で保存します。   ftpを使って、testchat.cgi、jcode.pl、chat0001.datを同じディレクトリに   アップロードします。全て「ASCII(テキスト)モード」です。UNIXの場合は、   この後パーミッションの設定が必要です。サーバによって、ftpを使って   設定するのかtelnetから設定するのか異なるので注意してください。   testchat.cgiは777、jcode.plは644(そのまま)、chat0001.datは666です。   サーバOSがWinの場合は、おそらくパーミッションの設定は不要です。    (4)  CGIを置くディレクトリが決められている場合、そのディレクトリにCGI ファイルをftpなどで転送します。ディレクトリ名はUNIXの場合はcgi-bin、 Winの場合はscriptsが多いようです。CGIを置くディレクトリが決められて いない場合は ■使用方法  ●通常のコマンド   bye 退室する。   ranking 発言ランキングを表示する。(TOP10+最近1週間に参加した人)   who 発言ランキングを表示する。(参加者のみ)   ranking:now 〃   ranking:all 発言ランキングを表示する。(全員)   profile:MESSAGE プロフィールを変更する。   line:n 行数を変更する。   log:n 過去のログを表示する。   option:opt1 opt2... オプションを再設定する。   clear:KEYWORD keywordを含む自分の発言を消去する。   clear 自分の発言をすべて消去する。   clear:all 〃  ●管理者用コマンド   ・clear2:PATTERN     正規表現PATTERNにマッチする発言を削除します。    PATTERNが空っぽ(すなわち、「clear2:」と発言する)の場合、全発言が    削除されます。注意してください。       ・kill:?     (制作中)       ・ranking:reset     ランキングのカウントを0に戻すと同時に、現在の順位でデータを    並べかえる。       ・ranking:clear     ランキングデータを削除する。       ・config:KEY=VALUE     設定の変更をします。:や=の前後など不必要なスペースをいれないで    下さい。     [KEY一覧]      background 背景画像のURL      bgcolor 背景色      txcolor 文字の色      lncolor 未訪問リンクのアンカーの色      vlcolor 訪問済みリンクのアンカーの色      alcolor クリック中のアンカーの色      san 「さん」      system 「System」      msg_wel 「、はじめまして!」      msg_hel 「が入室しました。」      msg_bye 「が退室しました。」      headline お知らせ(発言欄の上に出ます.)      ・config     設定の一覧を表示します。ただし、デフォルトのものは表示されません。      ・config:key=     設定のを削除します。デフォルト値がある場合は、デフォルトに    戻ります。  ●オプション(スペースで区切って指定して下さい)   nohr 発言間の区切り線を消す。   timecheck 参加者ごとの最終アクセス時からの秒数を表示する。   romcheck 覗いている人のホストアドレスを表示する。   showhost 各発言にホストアドレスを付ける。 ■Tips   ・専用ディレクトリを用意する必要はありません。   ・ごくまれにデータ全体が消えてしまうことがあるようです。    プログラム的に回避するのは不可能ではありませんが、効率の面から    lock以外の対策は行っていません。ランキングを守るためにも、    定期的にデータを別ファイルにバックアップすることをおすすめします。    (毎日自動的にバックアップを取るようにすると、便利。) ■サポート     基本的にサポートは以下のページ内のの掲示板で行います。    情報を共有し、利用者相互に交流を深めるするためにも、    メールではなく掲示板の利用をお願いします。        μ-Chatのページ    http://www2b.biglobe.ne.jp/~taku/mu-chat/ ■著作権・使用条件・配布条件     本プログラムおよびドキュメントの著作権はTAKuが保有しています。    本プログラムはフリーソフトウェアです。本プログラムの使用によって    引き起こされたいかなる事態に対しても作者は一切関知しません。    ソフトウェアの性質上、転載・再配布は禁止しています。ご了承下さい。 ------------------------------------------------------------------------